Reform Column

リフォームコラム

2015.11.27

Vol.9 コンクリート打ちっ放しの隠れた落とし穴!オシャレ以外に利点なし!?

No09_img01デザイナーズマンション・ルームの中でも特に有名なものは「コンクリート打ちっ放し」の物件です。そのオシャレさから若者を中心に人気のあるデザインなのですが、じつは実際に住んでみると多くの問題を抱えていることに気付くのです。

オシャレの代償に住みにくさを我慢することになるかもしれない「コンクリート打ちっ放し」物件。今回はそのデメリットについてご紹介します。

 

夏は暑く、冬は寒い過酷な家

木造住宅と違ってコンクリート打ちっ放しのマンションは寒暖差への対応が非常に困難です。夏は風通しが悪いため換気ができずに蒸し暑くなります。また、換気のために大きな窓を設けても、窓から差し込む日差しが室内で照り返し熱さに拍車をかけます。

そして冬は、室温の低さが木造住宅の比ではありません。暖房などで室内を暖めようとしても、コンクリートの性質上、室内の温度がドンドンと逃げてしまうのです。そして暖房を切ってしまえば、あっという間に室内が冷えてしまいます。

このようなことになってしまうのは、コンクリートの熱伝導の性質によるものです。コンクリートは熱伝導率が非常に高く、熱がとても伝わりにくいものなのです。

 

付きまとう、水関係のトラブル

コンクリート自体が水分を多く含む素材です。そしてコンクリート内の水分が抜け出るには3年以上かかると言われています。そのあいだ、コンクリート打ちっ放し物件の室内は常に水蒸気が充満している状態なのです。

ただでさえ湿気の多い日本でコンクリート打ちっ放しの部屋の中に住むというのは、湿気と暮らすのと同意です。夏は蒸し暑く、冬は部屋中に結露が発生する。壁にはカビが生えやすく、衣類は痛み、電化製品はショートの危険があります。

そして水関係のトラブルとしてもう1つ言及しなければならないのが雨漏りです。コンクリートの防水性は高くありません。雨が降るとコンクリートに水が染み込み、部屋の中で垂れることがあるのです。

 

かさむ光熱費が家計を圧迫

気温、湿気の対策としてすぐにできるのがエアコンの利用です。とくに冬は、ストーブのような暖房器具ですと室内の湿度をさらに上げてしまうので避けなければなりません。

しかし、通常の家以上に気温調節や湿度調整の難しいコンクリート打ちっ放し物件は、木造住宅以上にエアコンを使う事になります。当然、それに比例して光熱費も上がることになります。

エネルギーコストの面から見ても、コンクリート打ちっ放し物件には問題があるのです。

 

コンクリート打ちっ放し物件のリフォーム・リノベーション

No09_img02しかし、これほどの問題を抱えながらもコンクリート打ちっ放し物件のニーズは決してなくなりません。その高いデザイン性から、長年憧れを抱いていてどうしても住みたいと考える人がいることも事実です。

そんな人のためにおすすめのリフォームやリノベーションがあります。まずは「外断熱」をすることです。これにより気温の問題が改善されます。

また、外装はコンクリートのままにしたいと言う方は内装にボードにクロスや塗装を施しましょう。天上や壁の一部だけをコンクリートのまま残せば、生活機能が改善されつつデザイン性が上がる場合も考えられます。

コンクリート打ちっ放し物件に住む場合は、ぜひリフォームとリノベーションを前提にお考え下さい。

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