Reform Column

リフォームコラム

2016.11.12

Vol.54 ヒートショックを防ぐ断熱リフォーム!冬の寒さ対策に

no054_img01_600x400ヒートショックとは、家の中の急激な温度変化によって、血圧の上昇や心拍数の増加を引き起こすことです。冬の寒い時期に室内の暖房が効いた部屋から廊下や浴室、トイレに入ったときに「ブルブル」と震える感覚と言えば、思い起こすことができるのではないでしょうか。
心臓にも負担になるため寒さが厳しい季節には気を付けたいものです。
ヒートショックは断熱性を高めるリフォームで防ぐことができます。部屋ごとの対策にも触れて解説します。

 

ヒートショックで亡くなる人は交通事故で亡くなる人のおよそ4倍

ヒートショックが原因で亡くなる人は、年間約1万5000人以上にものぼり、交通事故で亡くなる人の実に4倍近くになります。急激な温度変化が血圧や脈拍に影響し、心筋梗塞や脳血管障害をも起こしうるのです。
特に高齢者は内臓機能が衰えていることもあり注意が必要です。ヒートショックは高齢者が自宅で亡くなった原因のおよそ25%にもなります。
こうした不測の事態を防ぐためにも対策が必要です。

 

リフォームで各部屋の断熱対策を

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室内での温度変化への対策は、断熱性を高めて部屋間の温度差をなくすことです。床や壁に内貼りする断熱パネルを貼るだけのものがあり、断熱対策のリフォームも簡単に行えます。
以下に部屋ごとの対策を挙げていきます。

浴室

暖房が入っていない上に裸になり、寒さをもろに受けるので、ヒートショックに一番注意しなければならない場所です。
天井埋め込み式温風暖房機の設置でゾクっとする寒さを解消できます。入浴の10分前にスイッチを入れておけば、入る頃には暖かくなっています。床にも床暖房を入れ、温かい触り心地の床材を使うことで足元も安心です。

トイレ

冬場のトイレは寒いから行くのをためらってしまう。そんなこともあるのではないでしょうか。トイレのヒートショック対策にはパネルヒーターがおすすめです。
輻射熱(ふくしゃねつ)暖房というもので、暖房器具から発せられる赤外線の熱の当たる部分がまず暖かくなります。熱が向かった物体を暖めるとそれが次第に空間全体に広がっていき暖かさを体感できるようになります。薄型のパネルなので場所も取らず、温風を出さないので狭い空間でも空気が汚れません。

廊下

床暖房は各部屋だけでなく廊下の部分にも行き渡らせましょう。床暖房は温水式(熱源はガス、電気、灯油)と電気式(ヒーター)があり、フロア全体に施工するにはガス温水式床暖房のほうが適しています。
また、熱は廊下の窓からも逃げていきます。2枚の板ガラスに乾燥した空気を閉じ込めた複層ガラスにするのが有効です。こうすることで窓から熱が逃げるのを防げます。サッシを二重にして「内窓」を作ると結露もできにくいでしょう。

熱の流出割合 熱が外に逃げてしまう割合は、窓からが48%で全体の半分近くを占めています。外壁が19%、換気が17%、床が10%、屋根が6%ですので、圧倒的に窓から逃げる熱が多いことが分かります。効果の高い窓断熱リフォームはこちらの記事を参照ください→「Vol.7 窓断熱リフォームで冬を快適に過ごそう!

 

断熱効果を高めるリフォームをすると、暖房を止めても断熱材の効果で暖かさが長持ちします。暖房のつけ始めも暖気が部屋中にすぐに行き渡るので快適です。光熱費のカットにもなり、より環境にも優しい生活ができます。
ヒートショック対策が人の命や家計、環境をも守ることにも繋がります。
この冬、断熱対策のリフォームをしてみませんか。

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