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Vol.32 冬の悩み「結露」を防ぐ住宅のポイント

冬になると寒さや乾燥対策として、暖房と加湿器を併用する方も多いでしょう。しかし、気密化が進んだ現代の住居では、かえって結露が起きやすい状況になってしまっています。

結露はカビやダニを発生させる恐れがあるため注意が必要になります。ここでは、新築一戸建住宅を購入・建築する際に知っておきたい結露対策をご紹介します。

結露はどうして起きる?

no032_img01_600x400空気中に含まれる水蒸気量は、気温によって変化します。気温が高ければ空気中に含まれる水蒸気量は増え、逆に気温が下がれば空気中の水蒸気量は減ります。そのため、加湿器によって室内の水蒸気が増えると、暖かい部屋の中央では水蒸気の状態を保てていても、冷たい外気(冷えた窓)に触れることによってまた水に戻ってしまいます。

また、2階建て以上の戸建住宅では、1階が最も結露が起こりやすいため注意が必要になります。これは先ほどと同様、熱が関係しており、熱は上に上がっていくため、2階以上のほうが温かく、1階は気温が低くなるため結露が起こりやすくなります。

結露の悪影響

結露によって発生するダニやカビは、健康に悪影響を与える恐れがあり、以下のような病気が発症しやすくなります。

  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性皮膚炎
  • ぜんそく

子供がいるご家庭ではより一層の注意が必要になります。

結露を防ぐ家って?

結露を防ぐ方法には「断熱性能を上げる」という方法と、「湿度を下げる」という方法が考えられます。しかし、後者の「湿度を下げる」という方法は、乾燥を招き健康に悪影響を与える恐れがあるため現実的ではありません。

そのため、家の「断熱性能を上げる」ことがポイントになります。断熱性を上げるためには、次のような方法が考えられます。

窓に断熱性の優れたガラスを使用する

断熱性能の良いガラスには、複層ガラスや真空ガラスなどがあります。このガラスを住居の窓に使用することで、結露を防ぎ室内を温かく保つことができます。なかでも真空ガラスは2枚のガラス間に真空の空間を作ることで、高い断熱機能をもっています。

2重サッシにする

現在のサッシの内側にもう一枚サッシを取り付ける方法です。断熱性が向上し、結露を防ぐことができるだけでなく、防音性にも優れています。

調湿建材を使用する

住居を注文する際に、壁の素材に調湿機能のあるものを使うのも1つの方法です。調湿建材を利用することで、室内を人が快適に感じやすい湿度に保ってくれます。

断熱構造

no032_img02_600x400家自体の断熱性を高めて、家全体から結露しにくい状態にする方法です。

断熱性を高める方法には、主に壁の外側に断熱材を貼りつける外張り断熱工法や、壁の内部に断熱材を入れる充填断熱工法の2つがあります。また、断熱材の原料を現場で直接散布する吹付断熱工法もあります。



「結露はその都度拭けばよい」と考えていると、思わぬ悪影響を家や体に受けてしまいます。新しい家を建てたり、購入する前に、「結露が起きにくい家」という所にも1つのポイントとして注目しみてはいかがでしょうか。冬だけではなく、1年間を通して過ごしやすい住環境になるはずですよ。

セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。

  • 5年連続受賞 ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー
  • ZEHビルダー(プランナー評価:最高評価)
  • 7年連測受賞 SW工法の施工棟数全国ナンバーワン
  • 省エネ住宅(BELS評価:最高等級)

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