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Vol.61 どっちがいい?「屋根断熱」と「天井断熱」

戸建て住宅を建てる際には、断熱についてもしっかり考慮しなければなりません。

断熱方法には「屋根断熱」と「天井断熱」があります。それぞれメリット、デメリットを持っており、よく比較されることがある断熱方法です。

ここでは「屋根断熱」と「天井断熱」それぞれのメリット、デメリットをご紹介します。

 

屋根断熱

pixta_32150827_M屋根断熱というのは、屋根に断熱材や遮熱材を施工することで夏場の日射熱を抑え、冬場は冷気を遮断することで屋根の温度を一定に保つというタイプの断熱方法です。充填断熱と外張り断熱の2種類があります。

屋根の野地板のすぐ裏側に断熱材を張ることで断熱をします。屋根断熱のメリットとデメリットを見ていきましょう。

 

屋根断熱のメリット

■天井裏を有効活用できる

屋根断熱をすることで天井裏の空間の温度が快適になり、屋根裏収納やロフトなどに活用することができるようになります。勾配天井にすることで部屋も広くなったように感じられますし、屋根裏空間もよりすっきりとした印象になるでしょう。

 

■結露しにくい

屋根断熱は、天井断熱と比べて結露になりにくいというメリットがあります。

 

屋根断熱のデメリット


■コストがかかる

屋根断熱は施工法が天井断熱よりも複雑になるため、それだけ施工コストが高くなります。また夏の暑さを防ぐにはより断熱性能の高い高価な断熱材を使うことが多く、その分費用もかさみます。

 

■光熱費が比較的高くなりがち

屋根断熱は断熱材の設置場所がたる木の上になるので、厚みを出すことができず天井が高くなります。天井が高くなればそれだけ冷暖房が冷やしたり暖めたりする空間が大きくなり、より光熱費がかかってしまいがちになります。

 

天井断熱

pixta_25517966_M屋根に断熱材を設置する屋根断熱に対し、天井の上部にグラスウールやロックウールなどの断熱材を敷き詰めることで断熱するものを天井断熱と言います。

天井断熱のメリットとデメリットを見ていきましょう。





天井断熱のメリット

■光熱費が安くなる

屋根断熱は屋根裏空間も冷暖房で冷やしたり暖めたりしなくてはいけませんが、天井断熱の場合天井から下だけのスペースで済むため、冷暖房費が安く済みます。

 

■断熱材の厚さが無制限

天井断熱の場合、使用する断熱材の厚さに制限がありません。そのため満足がいく断熱性能になるまで断熱材を使うことができます。

 

■施工費が屋根断熱に比べて安い

屋根断熱よりも断熱する面積が小さいので、施工が容易で、その分施工費が安くなります。

 

天井断熱のデメリット

■屋根裏空間を使えない

屋根裏収納については収納部を断熱材で覆うことで設置できますが、ロフトや勾配天井などのような屋根裏空間の利用はできません。

 

■夏場は高温になりやすい

天井より上は外部空間で、特に夏は太陽熱によって高温になりやすいです。屋根裏の換気をしっかりおこなうことが必要になります。



屋根断熱と天井断熱のそれぞれのメリット、デメリットについてご紹介しました。家の建っている地域や環境、家の構造によって利用すべき断熱法は異なってきます。最も効果的に断熱したいのであれば、屋根断熱、天井断熱のどちらか一方だけを選ぶのではなく、両者をあわせておこなうことであると言えます。

自分の理想とする家や、予算、地域の環境などを総合的に検討していくことがポイントです。

 

セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。

  • 5年連続受賞 ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー
  • ZEHビルダー(プランナー評価:最高評価)
  • 7年連測受賞 SW工法の施工棟数全国ナンバーワン
  • 省エネ住宅(BELS評価:最高等級)

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