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狭小地で家を建てるための基本的な考え方 木造3階建(東京)

2008.9.26

私がこれまで狭小地の木造三階建を設計するときにいつも悩ませてくれる問題

それは斜線制限です。

木造の場合建物の高さが原則10mと決まっています。そうなると北側斜線と道路斜線の2種類が制限されることになります。

次の図をみてください

 

 

 

北側斜線2.jpg

 

住宅地の高度制限は第2種と第3種があり、ここでは厳しいほうの第2種高度地区で説明させていただきます。(図では第1・2種低層住専地域になります。)

 

北側斜線とは北側の隣地境界線から垂直に5M立ち上がってところから1 / 1.25 の斜線を引きその中で建物を建築しなければいけない

 

同じく道路斜線も前面道路の反対の境界から1 / 1.25の斜線を引き建物を建築しなければいけないことになっています。

 

 

ここで私が最近設計した建物をモデルに解説したいと思います。

 

この敷地は 南向き 面積20坪 幅員4mです。 この敷地に木造3階の3LDK車庫を設計したいと思います。

敷地図を見ていただくとしたが南道路4m 上が北側となります。したがって南側から道路斜線制限が北側からは北側斜線制限があることを理解してください。

 

  配置図.jpg

 

 

 

最初に一番大事なポイントを言います。

 

2つに斜線内に建物を収めなければならいと説明しましたが、

 

仮に何の斜線制限もない三階建をイメージしてください。そしてその斜線は建物のどの辺りからぶつかるのかを知ってください

 

☆北側斜線は3階の床からです☆道路斜線な3階の窓下辺りからです。

 

 

3階平面図

3階 平面図.jpg

 

上記の3階平面図の斜線が描かれているところが北側と道路斜線の制限を受けるところです。それぞれ隅は人が立てないほど低くなっていることをイメージしてください。

 

階段が斜線の勾配なりに配置されていることも大きなポイントです。

 

重要!!

 

3階建の設計をする場合は、3階から平面を描くことです。なぜなら階段が登れる位置にしないと3階に上がれない家ができてしまうからです。

 

それから部屋を一番有効な位置に配置することが重要だからです。

 

これを知らない不動産業者は平気で間取り美人で売り出しをしてしまうから驚きです!広告に掲載されている図面は全部が全部建つわけじゃないので本当に注意が必要です。

 

話を元に戻しまして

 

3階を描いたら次に1階、2階と描いていきますが、プラン作成工程は1回の流れでプランが決まるような錯覚を起こしますが、

 

何度も何度も上から下、下から上とプランを見直ししていき完成します。でも基本は3階を決めないと全部が見えてこないのでまずは階段の位置を決めることが大事なのです。

 

2階 平面図.jpg

 1階 平面図.jpg

 

 

これが完成したプランです。最後の外観パースを見ると斜線が描かれています。

*道路斜線は天空率を使って緩和されていますので今回は道路斜線制限は受けていません。天空率については次回解説したいと思います。

 

外観4.jpg

 

STAFF PROFILE

及川 達也

役職:代表取締役 社長

出身地:東京都江戸川区

趣味:フットサル、ゴルフ、旅行、語学

私達のモットーは、出会いに感謝し、皆様の目線を守り続け、誇れる家創りをすることです。
皆様と一つになり、永く愛していただける家を一緒に創っていきたいと思っています。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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