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長期優良住宅にするためのポイント(耐震等級編)

2009.8.22

セイズ100年住宅は長期優良住宅をベースにしてスタートしました。

以前にもお話ししましたが、長期優良住宅は幾つかのハードルをクリアしなければいけません。

その中で最も大きな難問が耐震等級を1から2にアップすることです。

1~2にアップすることで何が変わるのでしょうか、通常の耐震設計では震度7位までは耐えられるといわれています。

これが耐震等級1です。等級を2に上げると耐震性が1.25倍になると言われています。

ところが狭小地で建てる木造3階建の場合は、屋根が斜めになったり、壁が不足するために耐震等級を上げることが

難しいのです。

下記の図面を見てください。

どのようにしたら耐震等が1から2に上がるかプランを基に検証してみました。


1階 平面図



















少し画像が見にくいと思いますが解説いたします。画像クリックすると拡大します。

①は 1階に耐震用の壁が足りません。ここに耐震に有効な壁(耐力壁)を作ります。

②は 2階にも耐震用の壁が足りません。ここに耐震に有効な(耐力壁)を作ります。

③は 横方向の壁が多い為に鉛直力が強すぎてしまう そこでここの壁を今度は逆に開放する。

④は 吹抜けになっているところに床を貼ります。それだけは足りず床面を増やしました。

床(剛床)を増やすことで水平方向の力に耐えることが出来るのです。

⑤は①②と同じですが、どうして中途半端な位置に壁が出来てしまうのでしょうか?それは屋根が斜線で斜めになっいるので

まともに天井まで立っている壁が不足している為です。これはプランに影響が出てしまいますね。

これが最初からわかっていれば収納の位置を変更すれば何ら問題ありません。

⑥は わかりづらい所ですが、ここも屋根が斜めになっていて水平部分が不足しています。

有効な部分を水平な天井を貼ることで水平の力に耐えることが出来ます。④と同じ考え方です。

一般的にこの程度で耐震等級を2にアップすると思わないでください。バランスが悪い建物は間取にならないと思った方が

良いでしょう、ここが一番難しい所なのです。各会社には設計担当がいると思いますが、

経験の少ない設計者やバランスを考慮しない間取を描いてしまう担当者では耐震等級2にはなりません。

ここでもやっぱり会社選びなんですよ

長期優良住宅は通常の工期より3カ月程度伸びてしまいます。それはプランの打ち合わせや図面が膨大に増え申請機関も

一つ多く経由するために要する日数なのです。

良い家を作るためには仕方がないことなのです。慣れてくるともう少し短縮されてくると思います。

このような解説でご理解いただけましたでしょうか?

もっと知りたい方はスクールを開催しておりますのでどうぞご参加ください。

https://www.saysinter.com/200908201791.html

 

代表取締役 及川 達也


STAFF PROFILE

及川 達也

役職:代表取締役 社長

出身地:東京都江戸川区

趣味:フットサル、ゴルフ、旅行、語学

私達のモットーは、出会いに感謝し、皆様の目線を守り続け、誇れる家創りをすることです。
皆様と一つになり、永く愛していただける家を一緒に創っていきたいと思っています。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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