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Vol.60 断熱性が優れている? 複層ガラスの効果とメリットとは

2017.10.30(月) | 気密性・断熱性

shutterstock_410695357住宅に用いる窓は、ガラス1枚のものが一般的です。しかし、1枚のガラスでは熱が伝わりやすいため、夏は暑く、冬は寒くなりやすいというデメリットがあります。そこで最近注目されているのが、ガラスを2枚利用した複層ガラスです。

ここでは複層ガラスの特徴とメリットについてご紹介します。

 

複層ガラスとは

2枚のガラスを使った窓でペアガラスとも呼ばれています。

家の外の熱が室内に影響しにくくなるよう、2枚のガラスの間には乾燥した空気や熱伝導率が低いアルゴンガスが入っているのが特徴です。

空気層の厚みによって断熱性能が変わります。複層ガラスには中間層を6㎜と12㎜にした2種類があり、12㎜のほうが断熱性能が高いという特徴があります。

 

複層ガラスのメリット

1枚ガラスの場合、寒い冬場では冷えたガラスに直接暖かい空気が当たるため結露が発生します。しかし複層ガラスでは外の空気と室内の空気が2枚のガラスで遮断されるため結露はほとんど発生しません。

さらに、1枚ガラスでは窓の温度が室内へと伝わりやすくなるため、夏は暑く冬は寒くなってしまうという欠点があり、部屋の窓を大きくしたり吹き抜けを作ったりすることは避けられてきました。

複層ガラスであれば、外の気温が室内側の窓の温度に影響することがほとんどなく、窓を大きくしたり吹き抜けを作ったりしても室温に影響することはほとんどありません。このため、今までになかった開放的な空間を作ることができます。

また、複層ガラスには、遮音性・防音性が向上するというメリットがあり、映画や音楽などを楽しむことができます。

 

最近注目されているLow-E複層ガラスとは

Low-EとはLow Emissivityの略で「低放射」を意味しています。

この複層ガラスは、内側のガラス面を特殊な金属でコーティングしています。

金属膜によって熱線(赤外線)や紫外線を反射するので、放射による熱の移動(※1)を抑えることが可能になるのです。

結果、通常の複層ガラスよりも断熱性が高くなり、畳や本などを紫外線から守る効果が期待できます。

 

Low-Eガラスには他の機能を向上させた製品もあります。たとえば、防火タイプのLow-Eガラスでは、ガラスに網が入っており、火災時の延焼を抑えることが可能です。

 

※1.放射による熱の移動とは

熱は【伝導】【対流】【放射】の3つの形態で移動します。放射とは熱が赤外線として伝わる現象です。分かりやすく言えば、ガラスや壁、囲炉裏などが温まったとき、直接触れなくても手をかざしただけで温かく感じられる現象が放射による熱伝導です。shutterstock_46833649

 

複層ガラスとLow-E複層ガラスは、両者ともに断熱性に優れています。しかし1枚ガラスと比べて費用が高くなるため、計画的に配置することをおすすめします。窓を大きくしたいリビングや、防音性を高めたい子ども部屋など部屋の用途や目的に合わせて利用するのがポイントです。

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