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Vol.56 換気システムには種類がある?それぞれの特徴と注意点

家を建築する際、さまざまな義務や規制が発生します。その規制の1つが換気です。住宅では24時間換気できる設備を導入することが、平成15年の建築基準法の改正で定められました。

ただ換気設備と言っても、住宅内の空気を入れ替える換気システムには3種類あり、それぞれに特徴があります。ここでは換気システムの概要と種類、それぞれの特徴についてご紹介します。

 

換気システムに定められている基準

pixta_15182469_M換気システムの具体的な基準として、“家の半分の空気が1時間で入れ替わること”と定められています。これは単に換気システムの基準を表すものなので、必ずしも換気をしなければいけないわけではありません。

換気には家の外から空気を取り入れる「吸気」と、室内の空気を外へ出す「排気」があります。換気システムには、「自然によるもの」と「機械によるもの」があり、吸気と排気それぞれの組み合わせによって、3つの換気システムが存在します。



住宅やさまざまな建物で使われる3つの換気システム

第1種換気システム

pixta_28180139_M吸気方法:機械換気(換気扇)

排気方法:機械換気(換気扇)

第1種換気システムは、機械で強制的に空気を循環させるため、家の中の空気を比較的新鮮に保つことができます。ただし、新鮮で清潔な空気を保つためには、フィルターの交換や清掃を行い、いつもきれいにしておかなければいけません。

 

常に換気扇を回すため電気代が高くなると思われやすいですが、これは間違いです。熱交換型システムを用いた換気扇を用いることで、冬場の冷たい空気をそのまま取り入れることがなく、また夏場も室内の温度に近づけて取り入れられるため、冷暖房が浪費されることはありません。

 

第2種換気システム

吸気方法:機械換気(換気扇)

排気方法:自然

第2種換気システムは強制的に空気を入れ、室内の気圧を高める目的で用いられることが多い換気扇です。

第2種換気システムは一般的に使用されるケースはあまり多くありません。清潔な空気を常に吸気し、屋外から雑菌が入らないよう室内を高気密状態にするのに効果的です。常に無菌状態でなくてはならない手術室などに用いられます。

 

第3種換気システム

吸気方法:自然

排気方法:機械換気

一般的な住宅に利用される換気システムです。一方だけを機械換気にするため、換気システムにだけ的を絞れば電気代が安く済むという特徴があります(第2種もこの点は同様です)。また、建設時の導入費用も比較的安価に抑えることができます。

ただ、この換気システムは外の空気をそのまま取り入れるため、夏は温かい空気が冬は冷たい空気が入ってきやすいというデメリットがあります。

 

ここでは3種類の換気システムをそれぞれご紹介しました。


換気は家の広さ、風通しの良さにも大きく影響するため、換気システムについては専門家に相談するようにしましょう。また、地域によっては風の吹き方に特徴があるため、近隣環境のことも尋ねておくことが大切だと言えます。

 

セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。

  • 5年連続受賞 ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー
  • ZEHビルダー(プランナー評価:最高評価)
  • 7年連測受賞 SW工法の施工棟数全国ナンバーワン
  • 省エネ住宅(BELS評価:最高等級)

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