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Vol.103 縁側のある住宅のメリットとは?風情のある暮らし

縁側は、昔の家には必ずといっていいほど備わっていました。しかし、近代化が進むにつれて、マンションや洋風住宅が増えていき、縁側のある暮らしはだんだんと影をひそめています。

しかし最近では、そんな縁側の持つ魅力が再認識されつつあります。省エネ効果も期待できる「縁側のメリット」や、「縁側を作るときのポイント」をご紹介します。

 

住宅に縁側を取り入れるメリットとは?

縁側は昔ながらの日本家屋に作られることが多く、縁側に座って外を眺めたり、家族や近所の人とおしゃべりをしながらゆっくり過ごしたりする、“交流の場”としても機能していました。

 

“半分が室内で、半分が外”という空間は、家のなかにいる安心感と外の開放感の両方を楽しむことができます。さらに、春はお花見、夏は花火、秋冬には紅葉や雪を楽しむ……など、季節の移ろいを身近に感じることができるのも醍醐味といえるでしょう。

 

また、縁側の軒を長くとることで日陰部分を作り、夏の暑い時期は直射日光を遮ってくれます。これにより室内の気温上昇を抑え、涼しい風だけを通してくれる効果があります。反対に、太陽の位置が低くなる冬には、縁側から室内へ暖かい光を通しやすくしてくれますので、部屋を暖かく保つ効果が期待できるでしょう。つまり、光や風の入り方をうまくコントロールしてくれるため、省エネにつながるのです。

 

このように縁側は、日本の気候に合わせた“エコな家づくりの工夫”が詰まった場所といえるでしょう。

 

縁側を作るにあたって、押さえておきたいポイント

縁側を作るにあたって、気をつけたいポイントが「土地の広さ」です。

土地が小さい場合に無理やり縁側を設置すると、浴室やリビングなどの居住スペースを削ることになり、家の使い勝手が悪くなってしまうことも。ゆとりを持たせたいなら、ある程度余裕を持った広さの土地を用意するとよいでしょう。

 

ただし広い土地がなくても、住宅にウッドデッキを取り入れるなどの方法で“縁側のような空間”を作ることもできます。どんな空間にしたいか、専門家に相談しながら決めるとよいでしょう。

 

また縁側を作るなら、縁側から見える景色にも気を配りたいものです。せっかくの縁側も、見える景色が壁だらけだったり、庭が荒れていたりするようでは、風情を感じにくくなります。

 

季節の花を植えたり、花を植えない場合でも庭の手入れをこまめに行ったりするとよいでしょう。植栽以外の場所の雑草取りが大変な場合は、砂利を敷くのもよい方法です。

 

現代の住宅にマッチする縁側で、快適&風情のある暮らしへ!

最近では洋風や和モダンの住宅にマッチするようなデザインの縁側も人気です。リビングと同じ、もしくは色味を揃えたフローリング材を使用してひと続きにすることで、部屋の延長として統一感のある雰囲気になります。

 

さらに、建具を全面ガラス張りにして、戸を閉めているときでも外の景色を楽しめるように工夫するなど、従来とはひと味違った使い方をすることもできます。

 

「縁側=和風なもの」と決めつけずに、自由な発想で作ってみてはいかがでしょうか?

セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。

  • 5年連続受賞 ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー
  • ZEHビルダー(プランナー評価:最高評価)
  • 7年連測受賞 SW工法の施工棟数全国ナンバーワン
  • 省エネ住宅(BELS評価:最高等級)

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