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Vol.37 フラット屋根(陸屋根)のメリットとデメリット

一戸建てを建築・購入する際、屋根の形状についても考えなくてはいけません。ここでは建築・購入の際に気を付けたい「フラット屋根」のメリットとデメリットについてご紹介します。

屋根の形

一戸建ての購入を考えたとき、屋根の形についてはあまり考慮されないという方もいらっしゃるかと思います。実は屋根にも、人気のスタイルがあります。

最近、増えている屋根の1つがフラット屋根です。傾斜の無い平状の無い屋根のことを指し、「陸屋根(りくやね・ろくやね)」または「平屋根」とも呼ばれています。

 

フラット屋根のメリット

No037_img01_600x400一般的に、家を建てるときは日照権の計算が行われます。この日照権によって、仕方なく屋根を三角屋根にする場合があります。ですが、「ギリギリまでスペースを広くしたい」と思ったらフラット屋根が効果的です。見た目がオシャレなだけでなく、屋上を小さなガーデンにしたり、物置にしたりと活用することができます。

また、メンテナンスが容易だという点もメリットの1つです。フラット屋根は足場を設置するなどの手間が生じないため、屋根での作業が簡単です。特にソーラーパネルなどの設置を前提に、フラット屋根にする場合は階段が設けられていることも多く、定期的な点検作業を容易に行うことができます。

さらにフラット屋根は、天井面が平であるため、居住空間を広くすることができます。他の屋根では屋根裏となるスペースを居住空間として活用することが可能です。

フラット屋根のデメリット

No037_img02_600x400フラット屋根は、雨が降った際に雨水を流さずに溜めてしまう形状をしています。もちろん、水を流すような排水処理をしていますが、防水工事は重要です。

また防水効果を維持するには、およそ10年毎に防水工事をしなければいけません。10年ごとの防水工事は当然費用がかさむため、デメリットになります。ですが、屋根にアスファルト防水や改質アスファルト防水を施すことで、低コストで高い防水性を保つことができます。また塩ビシートもおすすめです。塩ビシートはコストが比較的高めですが、防水性や見栄えに優れています。

 

屋根に太陽光発電システムを導入する場合は、土台として大掛かりな架台を設置しなければならず、以前は工事期間が長くなり重量が増すというデメリットがありました。
しかし最近では、コンクリート基礎を必要とせず架台だけで設置できる太陽光パネルも登場しており、フラット屋根の太陽光発電が人気を集めています。

 

フラット屋根は、雨漏りや防水加工の必要性がデメリットとして取り上げられる傾向にありますが、近年では防水効果の向上やソーラーパネルが取り付けやすい点、居住空間の確保など、さまざまなメリットが注目されています。一戸建てを注文・購入する際はフラット屋根をポイントに検討してみてはいかがでしょうか。
 

セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。

  • 5年連続受賞 ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー
  • ZEHビルダー(プランナー評価:最高評価)
  • 7年連測受賞 SW工法の施工棟数全国ナンバーワン
  • 省エネ住宅(BELS評価:最高等級)

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